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CEO INTERVIEW
社長インタビュー
誇れる仲間と技術と共に
次の時代を切り拓こう
経営の窮地を乗り越えた
皆さまのおかげで今がある
今回のインタビューは社長の内面や、この先のビジョンなど、さまざまなお話をお聞きできればと思います。
さっそくですが、会社を継承された2011年、日本は未曾有の不景気にあったと思います。どんな環境、心境でしたか?
自分の父が50年以上に渡って心血を注ぎ、経営してきた会社を引き継ぐ。そのことに大きな誇りを持って臨みました。一方で、社長就任当時はリーマンショックの直後であり、また日本は東日本大震災に見舞われるなど、駆け出しの経営者にとっては困難な、経済的にも環境的にも次々と難題が襲いかかってくる状況だったんですね。もちろん、乗り越えるしかないのですが。
会社自体は安定していたにも関わらず、予想外の出来事が頻発したかたちですね。
ええ、今の自分ならもっと器用に乗り越えられると思いますが、当時は本当にキツかったですね。
そういった困難のなかで、柔軟性ある「若林佳之助」流の経営力が鍛えられた?
そうかもしれないですね。ただ、経営といっても私一人で決めて、それで会社が成功しているなどと思っていません。その方針決定に至るプロセスにおいては、多くの方々のチカラが結実している。例えば、私は社内でも、ベテランの社員の方に色々なアドバイスを求めることもあり、また社外では先輩の経営者の方々のお話も傾聴します。現場視点や経営視点、いろんな角度で考えるチャンスをいただいています。
社員さんはもちろん、社外の方にも支えてもらっている、と。
ですね。これら全てが、意思決定の蓄えになるんです。これまで会社を支えてきてくれた従業員の方々、お客様、お取引先様といったすべての方の期待に叶うワカ製作所であり続けるために、できることは全てやっているつもりです。私自身、この業界では少し若い社長かもしれませんが、だからこそ柔軟に、背伸びせず、虚勢を張ることもなく「フットワークの軽さ」を強みに会社を柔軟に強化し続けています。
日本のものづくりを世界へ
継承し実現してきた理念
ワカ製作所にある、同業他社とは一線を画す優位性、競争力とは?
具体的なお話をすると「より高い周波数帯でより優れた性能」を追求していること。そしてそれを具現化していること。すごくシンプルに表現すれば「より良いものを作る」ことにこだわっているんです。
ワカ製作所のDNAですね。
はい。これは弊社の「“日本のものづくりの心”を世界に伝え、安心安全で豊かな社会の実現に貢献する」という企業理念そのものでもあります。65年以上、継承されてきた大切な想いなんです。
テーマは「持続的成長」
上場もプロセスのひとつ
そんな会社経営において、最も大切にしていることはズバリなんでしょう?
「持続的な成長」です。先日(2023年6月)弊社は実績と将来性を認められ、上場をさせていただきましたが、これも成長の通過点に過ぎません。特に弊社のいる業界は世界の先端技術に関係するゆえ、着実な成長路線に軸足を置きつつも、一方で「常に変化し続ける」ことが必須なんです。
具体的に、どんな「変化」をしてきたか、エピソードはあるでしょうか?
会社経営として英断とも言える劇的な変化は過去に何度かありました。そしてその全てが大きなプラスになっています。例えば、創業以来主業としてきた「民生用コネクタ事業」から、現在の主力である「高周波事業」に大きく事業内容を転換したこともひとつですね。
そこで大きく売上を伸ばしたんですね。
いえ、実は逆の選択をしたんですよ。驚きますよね(笑)
逆とは…売上を減らした…?
そこが経営の奥深いところですね。多売ができる民生品からBtoBへの転換は、見た目上の売上数字を減らす選択だった。しかし、目先の売上や薄利多売、低価格勝負の外国製品と戦うことをせず「将来的に潤う、かつ堅実な選択」をしたんです。
英断の経営を経て
世界企業へと押し上げた
それで上場を含め、いまの地位があると。
今でこそ、ワカ製作所はBtoBの市場において、GAFAやJAXAからも単独指名をいただける唯一無二の世界企業であることでも認知いただいてますが、そこに至る経営判断がいくつもあったんですね。付加価値の高いものづくりに資源を集中するという決断をし、信念を持って推し進めました。
そんなワカ製作所の事業、現在進行形の強みとは?
「より高い周波数帯でより優れた性能」を追究しています。メーカーとしてものづくりの仕事をする上で「より良いものを作る」こと。一人一人の仕事においても自分の仕事に誇りを持って働いて欲しいと考えていますので、中途半端なポジショニングを目指すのではなく、「他社より優れた製品を作る」ことにフォーカスしています。
その難易度をクリアするために、社内では色々な工夫があるのでしょうか?
たくさんありますね(笑) 例えば…現場マネジメントで言うと「より良いものを作る」ためには物事を突き詰めていくプロセスが必要になりますので、手が回りきらなくなるような仕事の割り振りはしていません。仕事に追われている状態ではどうしても仕事のクオリティを犠牲にせざるを得ない状況も発生してきて、自分の仕事に対する自尊心に傷をつけることにも繋がりますよね。これは徹底して良い製品を追求するという精神の妨げになると考えています。
ものづくりのプロセス、スケジューリングは製品のクオリティにも直結する、ということですね。
ええ。そういった意味でも、社員の皆さんが常に良い仕事を追い求められるような環境を心掛けています。
仕事を通じて成長を実感できる
働きやすい職場を実現しています
そんなワカ製作所にフィットする人材とは?また社長が求む人とはどんな方でしょうか?
「能動的な人」がフィットする社風と思いますね。弊社は東京・大阪あわせて約40名ほど、工場も含めて100名弱の会社。社歴も20数年や10年以上も珍しくなく、会社を愛してくれている社員さんも多い。残業もほぼない、アットホームな一面も持っています。こういった働きやすい環境をフル活用し、自分から動ける人はさらなる成長ができる会社だと思っています。
求職者の方に、メッセージをお願いします。
仕事を通じて何かに挑戦して成長を実感したいという方にとっては、ワカ製作所は働き甲斐があり、かつ働きやすい職場だと思います。また、次世代高速通信を支える高精度部品や人工衛星用高信頼性部品など、当社にしかできない高付加価値な製品を扱っており、誰にでもできる仕事ではないという、働く意義を強く感じることができる環境です。
社員の多くはワークライフバランスを上手く両立させて、長く勤めていただいています。
当社の仕事にご興味を持っていただけましたら、まずはお気軽にコンタクトください。